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民法 第819条 - 解答モード
条文
① 父母が協議上の離婚をするときは、その協議で、その一方を親権者と定めなければならない。
② 裁判上の離婚の場合には、裁判所は、父母の一方を親権者と定める。
③ 子の出生前に父母が離婚した場合には、親権は、母が行う。ただし、子の出生後に、父母の協議で、父を親権者と定めることができる。
④ 父が認知した子に対する親権は、父母の協議で父を親権者と定めたときに限り、父が行う。
⑤ 第1項、第3項又は前項の協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、家庭裁判所は、父又は母の請求によって、協議に代わる審判をすることができる。
⑥ 子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は、子の親族の請求によって、親権者を他の一方に変更することができる。
過去問・解説
(H18 司法 第35問 イ)
協議離婚に際して、夫婦の間に子がある場合には、親権者のほかに監護権者を定めなければならない。
(H18 司法 第35問 ウ)
父母は、その協議により、嫡出でない子について、一方が親権を、他方が監護権を行使すると定めることができる。
(正答) 〇
(解説)
819条4項は、「父が認知した子に対する親権は、父母の協議で父を親権者と定めたときに限り、父が行う。」と規定しており、これは、嫡出でない子の親権者は、原則として母のみであるが、父母の協議で親権者を父と定めることもできることを意味している。この意味において、父母は、その協議により、嫡出でない子について、一方が親権を行使すると定めることができる。また、766条1項前段は、「父母が協議上の離婚をするときは、子の監護をすべき者、父又は母と子との面会及びその他の交流、子の監護に要する費用の分担その他の子の監護について必要な事項は、その協議で定める。」と規定しており、これは「父が認知をする場合」について準用される(788条)。したがって、父母は、父が嫡出でない子を認知した場合には、その協議により、当該子について、他方が監護権を行使すると定めることができる。
(H19 司法 第31問 オ)
共同親権に服する子のいる父母が裁判上の離婚をする場合には、裁判所が父母の一方を親権者と定める。
(H22 司法 第33問 オ)
未成年であるAの母はBであり、父はCであるが、BがAの親権者であり、BとCは婚姻をしていない。家庭裁判所は、Bの意思に反しない場合において、Aの利益のため必要があると認めるときは、Aの親族の請求によって、BとともにCを親権者と定める審判をすることができる。
(H23 予備 第13問 1)
未成年の子のいる父母は、協議上の離婚をする際に、合意によるとしても、父母の双方をその子の親権者と定めることができない。
(H23 予備 第13問 2)
未成年の子のいる父母が協議上の離婚をする際に、合意によりその一方をその子の親権者と定めたとき、他の一方は、家庭裁判所に対し親権者の変更を請求することができない。
(H23 予備 第13問 5)
未成年の子のいる父母が協議上の離婚をするとき、その子は、当該離婚の合意が成立した時点で15歳に達していれば、離婚後に自らの親権者となるべき者を定めることができる。
(H24 司法 第34問 イ)
子の出生前に父母が協議上の離婚をするときは、その協議で、その一方を、子の出生後の親権者と定めなければならない。
(H26 司法 第31問 イ)
子の出生前に父母が離婚した場合には、父又は母の請求により、家庭裁判所が親権者を定める。
(H27 共通 第29問 ウ)
婚姻中の夫婦の間に生まれた子が未成年であるときは、協議上の離婚の際に、父母の一方を親権者と定めなければならず、この定めについては、家庭裁判所の許可を要しない。
(H27 司法 第31問 ウ)
離婚に際し、協議により父母の一方を親権者と定めた場合には、父母の協議により親権者を変更することができる。
(H28 共通 第30問 エ)
夫婦であるAとBの間に未成年の子Cがいる場合において、AとBが離婚し、BがCの親権者となった後に、BがDと再婚し、CがDの養子となった場合には、BとDがCの親権者となる。
(H29 共通 第32問 エ)
AB夫婦に未成年の子がいる場合には、協議上の離婚をする際の合意によっても、離婚後にAB両名をその子の親権者と定めることはできない。
(R1 司法 第32問 エ)
子の出生前に父母が離婚した場合には、母がその子の親権者となるが、その子が出生した後に、父母の協議によって父を親権者と定めることができる。
(R3 司法 第30問 イ)
内縁関係にあるA男とB女の間に子Cが出生し、AがCを認知した場合には、Cに対する親権は、ABが共同して行う。
(R4 司法 第30問 ウ)
父母が協議上の離婚に当たって子の親権者を父と定めたときは、母は、家庭裁判所に対し、親権者の変更を請求することができない。