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民法 第181条
条文
第181条(代理占有)
占有権は、代理人によって取得することができる。
占有権は、代理人によって取得することができる。
過去問・解説
(H26 司法 第10問 4)
A大学の図書館所蔵の書籍甲を、同大学教授Bが借り出し、図書館と同一の構内にある自己の研究室で利用していた。Bは、助手Gに対し、甲の一部について複写するよう指示して甲を預けたところ、Gが目を離した隙にHが甲を盗み出して現に所持している場合、Bは、Hに対し、占有回収の訴えにより甲の返還を求めることはできない。
A大学の図書館所蔵の書籍甲を、同大学教授Bが借り出し、図書館と同一の構内にある自己の研究室で利用していた。Bは、助手Gに対し、甲の一部について複写するよう指示して甲を預けたところ、Gが目を離した隙にHが甲を盗み出して現に所持している場合、Bは、Hに対し、占有回収の訴えにより甲の返還を求めることはできない。
(正答) ✕
(解説)
200条1項は、「占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の返還…を請求することができる。」として、占有回収の訴えについて定めている。
181条は、「占有権は、代理人によって取得することができる。」として、代理占有について定めている。Bは、助手Gに対し、甲の一部について複写するよう指示して甲を預けており、代理人Gによって甲の「占有」を有している。
したがって、Bは、「占有者がその占有を奪われたとき」として、Hに対し、占有回収の訴えにより甲の返還を求めることができる。
200条1項は、「占有者がその占有を奪われたときは、占有回収の訴えにより、その物の返還…を請求することができる。」として、占有回収の訴えについて定めている。
181条は、「占有権は、代理人によって取得することができる。」として、代理占有について定めている。Bは、助手Gに対し、甲の一部について複写するよう指示して甲を預けており、代理人Gによって甲の「占有」を有している。
したがって、Bは、「占有者がその占有を奪われたとき」として、Hに対し、占有回収の訴えにより甲の返還を求めることができる。