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訴訟手続の中断及び中止 - 解答モード

不適法なことが明らかであって当事者の訴訟活動により適法とすることが全く期待できない訴えを口頭弁論を経ずに却下し、控訴も棄却する場合と被告とされている者に対する訴状、判決正本等の送達の要否 最三小判平成8年5月28日

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概要
不適法なことが明らかであって当事者の訴訟活動により適法とすることが全く期待できない訴えにつき、口頭弁論を経ずに、訴えを却下するか、又は却下判決に対する控訴を棄却する場合には、訴状において被告とされている者に対し訴状、控訴状又は判決正本を送達することを要しない。
判例
事案:訴えが提起されたが、不適法なことが明らかであって当事者の訴訟活動により適法とすることが全く期待できない事案において、口頭弁論を経ずに訴えを却下するか又は却下判決に対する控訴を棄却する場合における被告に対する訴状、控訴状又は判決正本の送達の要否が問題となった。

判旨:「裁判制度の趣旨からして、もはや…訴えの許されないことが明らかであって、当事者のその後の訴訟活動によって訴えを適法とすることが全く期待できない場合には、被告に訴状の送達をするまでもなく口頭弁論を経ずに訴え却下の判決をし、右判決正本を原告にのみ送達すれば足り、さらに、控訴審も、これを相当として口頭弁論を経ずに控訴を棄却する場合には、右被告とされている者に対し控訴状及び判決正本の送達をすることを要しないものと解するのが相当である。けだし、そのような事件において、訴状や判決を相手方に送達することは、訴訟の進行及び訴えに対する判断にとって、何ら資するところがないからである。」
過去問・解説

(R2 予備 第36問 イ)
不適法なことが明らかな訴えであって、当事者のその後の訴訟活動により適法とすることが全く期待することができないものを、口頭弁論を経ずに判決で却下する場合には、被告に対し訴状を送達することを要しない。

(正答)

(解説)
判例(最判平8.5.28)は、「訴えの許されないことが明らかであって、当事者のその後の訴訟活動によって訴えを適法とすることが全く期待できない場合には、被告に訴状の送達をするまでもなく口頭弁論を経ずに訴え却下の判決をし、右判決正本を原告にのみ送達すれば足り…る。」としている。

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生活保護処分に関する裁決の取消訴訟についての被保護者が死亡した場合に相続人に訴訟の承継の有無 最大判昭和42年5月24日

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概要
生活保護処分に関する裁決の取消訴訟は、被保護者の死亡により、当然終了する。
判例
事案:生活保護処分に関する裁決の取消訴訟が提起されたが、被保護者が死亡した事案において、相続人に訴訟の承継がなされないかが問題となった。

判旨:「生活保護法の規定に基づき要保護者または被保護者が国から生活保護を受けるのは、単なる国の恩恵ないし社会政策の実施に伴う反射的利益ではなく、法的権利であって、保護受給権とも称すべきものと解すべきである。しかし、この権利は、被保護者自身の最低限度の生活を維持するために当該個人に与えられた一身専属の権利であって、他にこれを譲渡し得ないし(59条参照)、相続の対象ともなり得ないというべきである。また、被保護者の生存中の扶助ですでに遅滞にあるものの給付を求める権利についても、医療扶助の場合はもちろんのこと、金銭給付を内容とする生活扶助の場合でも、それは当該被保護者の最低限度の生活の需要を満たすことを目的とするものであって、法の予定する目的以外に流用することを許さないものであるから、当該被保護者の死亡によって当然消滅し、相続の対象となり得ない、と解するのが相当である。また、所論不当利得返還請求権は、保護受給権を前提としてはじめて成立するものであり、その保護受給権が右に述べたように一身専属の権利である以上、相続の対象となり得ないと解するのが相当である。されば、本件訴訟は、上告人の死亡と同時に終了し、同人の相続人D、同Eの両名においてこれを承継し得る余地はないもの、といわなければならない。」
過去問・解説

(H29 予備 第36問 イ)
訴訟物が一身専属権である訴訟において、原告が死亡した場合には、訴訟手続は中断せず、訴訟は終了する。

(正答)

(解説)
判例(最大判昭42.5.24)は、生活保護処分に関する裁決の取消訴訟が提起されたが、被保護者が死亡した事案において、「生活保護法の規定に基づき要保護者または被保護者が国から生活保護を受けるのは…法的権利であって…一身専属の権利であ…る。」とした上で、「保護受給権が右に述べたように一身専属の権利である以上、相続の対象となり得ないと解するのが相当である。されば、本件訴訟は、上告人の死亡と同時に終了し、同人の相続人D、同Eの両名においてこれを承継し得る余地はないもの、といわなければならない。」としている。
したがって、訴訟物が一身専属権である訴訟において、原告が死亡した場合には、訴訟手続は中断せず、訴訟は終了する。


(R6 予備 第36問 2)
訴訟係属中に原告が死亡した場合において、訴訟物である権利が原告の一身専属権であるときは、訴訟手続は、当然に終了する。

(正答)

(解説)
判例(最大判昭42.5.24)は、生活保護処分に関する裁決の取消訴訟が提起されたが、被保護者が死亡した事案においてにつき、「生活保護法の規定に基づき要保護者または被保護者が国から生活保護を受けるのは…法的権利であって…一身専属の権利であ…る。」としたうえで、「保護受給権が右に述べたように一身専属の権利である以上、相続の対象となり得ないと解するのが相当である。されば、本件訴訟は、上告人の死亡と同時に終了し、同人の相続人D、同Eの両名においてこれを承継し得る余地はないもの、といわなければならない。」としている。
したがって、訴訟係属中に原告が死亡した場合において、訴訟物である権利が原告の一身専属権であるときは、訴訟手続は、当然に終了する。

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