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公訴提起(起訴独占主義・起訴便宜主義) - 解答モード

一罪の一部起訴 最一小決昭和59年1月27日

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概要
①甲が、選挙運動者たる乙に対し、公職選挙法221条1項1号所定の目的をもって金銭等を交付したと認められるときは、たとえ、甲乙間で右金銭等を第三者に供与することの共謀があり乙が右共謀の趣旨に従いこれを第三者に供与した疑いがあったとしても、検察官は、立証の難易等諸般の事情を考慮して、甲を交付罪のみで起訴することが許される。
②甲が乙に対する金銭等の交付罪で起訴されたときは、たとえ、甲乙間で金銭等を第三者に供与することの共謀があり乙が右共謀の趣旨に従いこれを第三者に供与した疑いがあったとしても、裁判所は、訴因の制約のもとにおいて、甲についての交付罪の成否を判断すれば足り、訴因として掲げられていない乙との共謀による供与罪の成否につき審理したり、検察官に対し右供与罪の訴因の追加・変更を促したりする義務を負うものではない。
判例
事案:検察官は、選挙運動に際し、甲が乙に金銭を交付したとして甲を起訴した。甲が、甲乙間で金銭を第三者に供与する共謀があった以上、交付罪ではなく供与罪が成立すると争った事案において、①一罪の一部の事実のみを対象とする起訴の可否、及び、②かかる一部起訴がなされた場合の裁判所の審理方法が問題となった。

判旨:①「選挙運動者たる乙に対し、甲が公職選挙法221条1項1号所定の目的をもって金銭等を交付したと認められるときは、たとえ、甲乙間で右金銭等を第三者に供与することの共謀があり乙が右共謀の趣旨に従いこれを第三者に供与した疑いがあったとしても、検察官は、立証の難易等諸般の事情を考慮して、甲を交付罪のみで起訴することが許される...。」
 ②「このような場合、裁判所としては、訴因の制約のもとにおいて、甲についての交付罪の成否を判断すれば足り、訴因として掲げられていない乙との共謀による供与罪の成否につき審理したり、検察官に対し、右供与罪の訴因の追加・変更を促したりする義務はないというべきである。」
過去問・解説

(H24 司法 第26問 イ)
検察官は、立証の難易等諸般の事情を考慮し、一罪を構成する行為の一部を起訴することができる。

(正答)

(解説)
判例(最決昭59.1.27)は、公職選挙法上の供与罪を構成する行為の一部である交付罪でのみ起訴した事案において、「検察官は、立証の難易等諸般の事情を考慮して、甲を交付罪のみで起訴することが許される...。」としている。

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